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五月の終わりに、机の上を片付ける話

締切の前夜になると、なぜか机を片付けたくなる。原稿が一行も進んでいないのに、ペン立てを二つに分け、文房具屋で買ってきたまま忘れていた紙やすりで、古い消しゴムの角をきれいに削っている自分がいる。逃避としての整理整頓、と私はこれを呼んでいる。

困ったことに、この逃避はわりと効く。机を整え終える頃には、書きたい一行が、たいてい一つだけ、ふと浮かんでいる。整えるという行為は、たぶん思考にとって深呼吸のようなものなのだろう。

五月の光は、机の天板に長くまっすぐ落ちる。その光の上で、ペンの影が動くのを、しばらく眺めてから、ようやく書き始めた。

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短編「夜光虫」を上げました

久しぶりに 夏の話 を書いた。砂浜で光るあれの話。海そのものが好きなわけでもないのに、夏の夜の海の匂いだけは、書くたびに自分でも少し息が止まる。

書きながら、これは 夏ではなく、夏の手前の話 だな、と気がついた。光るものを見にいくのは、たぶんいつも、まだ何も始まっていない時期の人間の仕事だ。

本編は archive から。よければ静かな夜にどうぞ。

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サイトを少しだけ整えました

長く触っていなかった場所に手を入れる時間が、不思議と贅沢に感じる。コードのインデントを揃え、フッターの語尾を直し、ファビコンを一回り小さくしただけで、たいぶ呼吸がしやすくなった。

更新告知を news ではなく journal と呼ぶようにした。理由はとくにない。そう呼びたかった、それだけ。

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About

余白 / yohaku
@yohaku_journal

気が向いた夜にだけ書く人。長めのエッセイと、ときどき短編。最近は 夏の手前 の話ばかり書いています。

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